子どもたちの生活
小さい子どもから大きな子どもまでが、大人と共に楽しい生活が送れるように努力しています。毎日、「おはよう」から「おやすみ」まで自律的な時間の過ごし方ができるように、できるだけ細かいプログラムは組まないようにしています。生活上のさまざまな希望や課題を話し合う場として「ホーム会議」があります。各ホームごとに行います。そのほか、誕生会、キャンプ、ハイキング、クリスマス会なども協力して計画します。
子どもたちの一日
子どもたちは三光塾という「家」で毎日生活しています。集団の生活の場ですから約束事もあります。それらもできるだけ自律的に生活できるように「にこにこ委員会」「ホーム会議」などの場で、話し合い検討しています。
おはよう
平日 7:00ごろ
土曜、日曜 8:00ごろ に声をかけます
朝 食 7:30ごろ
昼 食 12:00ごろ
おやつ 15:00~16:00ごろ
夕 食 18:00ごろから
おやすみ 幼児 20:00、小学生 21:30、
中学生・高校生 23:00ごろ
「おやすみ」の時間は自室に戻る時間です。
基本的な生活習慣が身につき、気持ちよく過ごせ、あたたかい担当職員の関わりの中で、安心で、ほっと出来る生活を皆でつくっていきます。施設だからということは無くして、家庭的な「当たり前の生活」を心がけています。
外出について
自由です。もちろん学校での約束にそった場所や時間が基本になります。行き先、時間、目的をはっきり大人に告げて出かけることが約束です。もちろん友達が遊びに来ることも自由です。帰宅時間は、子どもたちとの話し合いの上、基本的には小学生6時、中学生7時、高校生は9時の帰宅時間になりました、事情により相談してそれ以降になりときもあります。家庭に帰ることや友人宅などへの外泊について、基本的に可能です。
お小遣いについて
金額については、下記の表に書きましたが、その使い方について、現在は、子どもとの話し合いのうえ中学生以下は大人が管理をまかされ、必要な時にいつでもつかえるようにしています。高校生は自分で管理しています。大切なものは一人一人が管理している、セーフティボックスに保管しています。一般生活費の中から小遣いとして、下記金額を支出しています。
年少児 200円 | 幼稚園 300円 | |
小1年 500円 | 小2年 700円 | 小3年 800円 |
小4年 1000円 | 小5年 1200円 | 小6年 1400円 |
中1年 2000円 | 中2年 2500円 | 中3年 3000円 |
高1年 6500円 | 高2年 7500円 | 高3年 8000円 |
「話そう会」について
建て替え前は、小学生・中学生・高校生それぞれに「話そう会」がありました。現在は各ホームで担当職員に何でも日頃から話し合える場であるように信頼関係を深めて子どもたちの声に耳を傾けることを心がけています。時にはホームでテーマを持って話し合うこともあります。
携帯電話とアルバイト
高校生以上の子どもは自分の小遣いでやりくりして持つことができます。また、アルバイトは将来のために行い、一部は小遣いに入れますが基本貯金をします。どちらも社会に出るにあたって大切な経験になり三光塾にいる間に失敗も必要だと考えています。
クラブ活動
現在、中高生以上の子どもは17名です。そのうち、朝の練習から夜遅
くまで頑張って学校のクラブ活動をしている中高生も多数います。
主なクラブ活動の参加は下記の通りです。
○中学生:サッカー、野球、テニス、コーラス、美術
○高校生:テニス、サッカー、野球
子どもたちの進路
三光塾の子どもたちの進路については進学、就職どちらについても厳しい面がありますができる限り本人の意思を尊重し進路決定できるようサポートしています。
就職
就職の場合、以前は、寮もしくは住み込み可能な所を探していましたが、なかなかそのような就職口は無く自立しても家庭に帰れない子どもが多い現在は、自立の道は、とても厳しいのが現状です。また、さまざまな条件が重なり社会への自立が難しい子どもも少なくありません。そのため入所期間を延長して自立を段階的に丁寧にサポートして社会に繋げていくことを積極的に行っています。
自立訓練のために、三光塾でアパートを借りて生活しているケースもあります。
進学
高校への進学は、児童養護施設の子どもたちは20数年前までは予算などの事情により公立高校でなければ進学できませんでしたが、近年、就学支援金制度や各種奨学金制度等、西宮市奨学金、是川奨学金、交通遺児奨学金、ひょうご地域福祉財団私学助成金、三光塾バザーによる進路保障基金により多くの私立高校、及び専修学校に進学ができるようになりました。
子どもたちの進路にも選択の幅ができ、その子どもにあった進路が保障されるようになりました。また、希望すれば、いろいろな方法での大学への進学も可能です。 その費用は各種の奨学金によって可能になりました。